暮らしを豊かにする音を届ける

山口久乗は明治40年の創業以来、百十余年、仏具に携り、「人の心に寄り添ったものづくり」を心がけて一つ一つ丁寧なものづくりに取り組んでまいります。心安らぎ、心地いいおりんの音色が仏さま用としてだけではなく、日々の暮らしのいろいろな場面に使われていけば、より良い暮らしを届けられる。そんな思いで久条おりんは様々な鳴りものを展開します。
富山県高岡市の伝統であるおりんの音が、絶えることなく故郷の風景の一部になって欲しい。「高岡銅器の職人技を世の中に必要とされるものに転化していく」を使命に代表の山口康多郎さんは日々の生活に寄り添い、気持ち豊かにするおりんを作り続けます。

工房巡りエピソード

現代仏具の親である山口さんは「現代仏具を作ろうとして作ったわけではございません」とおっしゃっていました。阪神淡路大震災でのご経験から、少しでも多くの人々の心が救われるよう、省スペースながらも本質的なお祈りができる空間になるように作られたのが現代仏具の走りになりました。