繊細な手描友禅を日常に

小倉染芸は江戸友禅の伝統を礎えに、新しい独自の写し糊糸目技法で、より深い色合いと格調をくわえ、デザインから完成までオートクチュール指向の手描友禅を創作しています。赤味を含んだ柔らかい色と、繊細な柄を贅沢に使ったデザインが特徴で、小倉染芸3代目の小倉隆さんは旅行や散歩の際、スケッチブックを必ず持ち歩き、その場で見たものをデザインに使うそうです。
「きものを着ることによって特別が日常」が小倉隆さんの理念のように、日本唯一の民族衣装を絶やすことなく守り続け、一つ一つの作品に手間をかけ作り続ける。

工房巡りエピソード

手描き友禅を活かした名刺入れやバッグを作られている小倉隆さんは、「お着物に馴染みのない方にも手にとって頂き、お着物に興味を持つ入口になって欲しい」とおっしゃっていました。日常生活に取り入れやすい形に昇華された手描き友禅は、幅広い世代の方から支持されています。