自在に操るたがねと技

江戸時代から形変わらぬまま今も愛される銅のおろし金。手作りでこの銅製おろし金を作るのは、東京で唯一の工房となった「江戸幸 勅使河原製作所」です。一から手作業で作るおろし金は、機械には出せない鋭利な目と、一目一目タガネで打つことでできる自然な目のズレによって、心地よい切れ味が生まれます。
鋭利な目が食材の繊維だけを切り、細胞組織を必要以上に壊さないことから、大根や生姜が水っぽくならず、口当たりが驚くほど柔らかく、まろやかな味わいに仕上がります。

工房巡りエピソード

一つ一つ手で目立てする勅使河原さんのおろしがねは凄まじく美味しい大根おろしができます。(生姜もおすすめです。)先日組紐龍工房の職人、福田さんから勅使河原さんのおろしがねで作る〝雪見鍋〟(=はんぺんや白菜などの白いモノに山盛りの大根おろしと食べる鍋)を教えて頂き実践しました。今まで食べていた大根おろしは何だったのかと思う絶品です。最近、勅使河原さんはお弟子さんが出来ました!

江戸幸 勅使河原製作所