能登半島「輪島」の伝統を受け継ぐ
純朴で粗野な漆器

塗り工房楽は昭和58に創業し、漆器の有数雨の産地である輪島の市街から少し外れた、日本の原風景が残る里山に佇んでいます。「輪島六職」といわれる分業制の産地にありながらも、下地から上塗まで一貫制作する数少ない工房です。楽では伝統的な本堅地輪島塗から練乾漆で作り上げる漆器、また貝や金属など異素材に漆を塗ったものまで、遊びごころのある漆器を取り揃えています。
代表の引持力雄さんは里山の生活をモチーフにした数多くの香合を制作し、厚く盛って造形できる漆、楽オリジナルの技法“練乾漆®”を生み出しており、「ぬり」にこだわった様々な漆の表現に挑戦し続ける。  

工房巡りエピソード

漆器屋さんでも滅多に(ほぼ絶対に)見かけない、国内でもお持ちの方はかなり稀な唯一無二の製ばかりです。熟練の職人技で漆を贅沢に使用することで、他にはない深みがうまれるのだと感動しました。 KOKEMUSは私の愛用品で、徐々に変化する表情や、自然そのものの風貌、力強さに強く惹かれました。お陰様で毎日持ち歩いて晩酌していますが、飲み口の口触りが面白く個人的にお気に入り一品です。